2015年12月31日木曜日

本年もお疲れさまでした


2015年もあとわずか。
今年はなんだか忙しく、自分の時間をなかなか持てずに過ごしておりました。
11月あたりからやっとジブン時間がやってきまして、それはもう年の瀬ギリギリまでyamaanでトンテンカンテンやっておりました。

天気が比較的良さそうな年末でしたので、思い切って屋根裏を大幅改装。
囲炉裏の排煙工事ついでに大規模な収納スペースも設けました。

屋根裏に入りますと、何とも切なかったり、おぞましかったりな光景が多数。
ここにも自然のめくるめくドラマがあるんだなぁとシミジミ…

今日はなんとかLODGEの掃除も終え、今年の最終目標の神棚を設置しました。
なんとも言えない清々しい気持ち。建物内に神様を迎え入れた安心感。

インチキくさい神棚を見上げ、静かに手を合わせました。

本年もお世話になりました。

LODGE屋根裏の収納スペースリンゴ箱10個分以上の大容量収納が可能。
イトトンボが冬眠中。
眠りながらクモに食われた亡骸も多数。


アゲハチョウのサナギ。
ベニヤ板の隙間で器用にぶら下がる。
クモのクラフトドーム。
この中で産卵したり、断熱越冬する。



ロッジの北壁、南に向けて設置。
崇めるは、サビサビな鉄製の大黒様。
実は鈴になっており、振ればカラカラと渋い音を出す。
ずっと前に折れてしまった鋸(ノコ)。
豪快に社の屋根にぶっ刺し、魔除けとした。
頂いたドライ植物を竹筒に刺して華やかさアップ。
御神酒をあげて鏡餅をお供えした。
みかん → りんごに変更。
りんごは弘前市「北のりんご園」のサンふじ。
手を合わせて目を閉じ、今年を振り返る。

2015年12月24日木曜日

ドロバチの巣

ここ最近の生活は、日中にyamaanで大工作業。
夜は自宅にて、来年に大幅リニューアルする自分のホームページをひたすら制作。

おかげでミリミリと充実した日々を過ごし、起きるのも寝るのも楽しいです。

そんなとき、yamaanで廃材の整理をしておりましたら、不思議な造形物の一群を発見。虫の仕業なのは明らかなのですが、これが一体なんなのか分かりません。
自宅に帰ってWEBで調べてみると、「ドロバチ」という蜂の幼虫の家であることが判明しました。

ドロバチはその名の通り、泥で巣を作るのですが、成虫はその巣で過ごしません。小さな巣をたくさん作り、そこに捕まえてきたイモムシなどのエサを入れ、卵を産み、巣の入り口を塞いでしまいます。
いずれ卵は孵化し、幼虫は親バチが置いていってくれたイモムシを食べながら成長し、巣穴を開けて飛び立っていきます。

このように営巣すればさようならというドロバチの生態ですから、巣や子を守ろうということもないので、狩りを行う蜂なのですが実に大人しいそうです。
(見た目はスズメバチにも似た攻撃的なフォルムをしていますが)

このときもちろん中身はすでにカラッポでしたが、この芸術品をしばらく眺めてしまいました。



2015年12月20日日曜日

yamaan:2015年12月

寒々とした朝、野菜がまとった霜がキレイ。

サニーレタスの種も真っ白。

ロゼットで越冬しているキク科の草。

人参の葉。

角材もこの有様。

芽キャベツ。

キャベツは外葉で中身を寒さから守っているのがよく分かる。

紫キャベツ。

雫が凍り、一層美しい。

ネギ。

柿も若干のフローズン。

鳥がついばんでいるのを見かけたのでシブはもう無いと判断してガブリ。
甘い!以来、毎日1個、木からもいで食べている。

2015年12月5日土曜日

yamaanの初雪と自在鉤(じざいかぎ)

昨日、とうとう初雪を迎えた南部町yamaan。
年をとるにつれ、一年が経つのが本当に早いです。このままではあっという間にジイさんです。ゆっくりと竜宮城からの玉手箱を開けているような感じです。

囲炉裏をこさえておりましたが、そこに自在鉤を設置しました。
廃材と貰い物で出来上がった囲炉裏と自在鉤。和洋折衷、近代と古代の融合です。

もらっておいて使い道に困っていたワイヤーで鉤を保持し、ステンレスのフックで鉄器を吊るします。
高さ調節は、金属でも竹でもなく、アイヌ民族が使用していたとされるゴツい木のタイプを採用。(昔、北海道や北東北では太い竹があまりなく、木に刻み加工を施したものを使ったらしい)

ここまで出来上がると、なおイイ感じになってきます。
この座敷で客人を小粋に持てないしたいものです。

…でもまだ排煙できてないからまだまだですね。
天井の作りを大幅に変えなければいけないので多分、来年になります。

しばらくの間は「見るだけ」です。

LODGEから外の雪を眺める。
初雪の時だけはマジマジと雪を眺めてみる。

囲炉裏の上に吊り下げられたアイヌ式の自在鉤。
廃材と貰い物で作ったプリミティブなデザイン。

ちなみにこの鉄瓶も頂き物。
これの他に鉄鍋もある。
早くここで煮炊きしたいが、その前に排煙、排煙。

2015年12月3日木曜日

番屋炬燵(ばんやごたつ)がうちに来た

先日、ちょっと出かけたついでに立ち寄ったリサイクル店で見つけた番屋炬燵。
これがめっちゃくちゃイイ感じです。


大体20センチほどの立方体の中にある丸鉢に、薪ストーブから拝借した炭の欠片を入れると、周囲の穴からじんわりと熱が出てくる仕掛け。
陶器で出来ているので、しっかり蓄熱もされてます。煙も出ません。
これに毛布を掛けて脚を入れたら、断熱されてもうファンタスティック。マジなコタツに。
フォルムもイイし、何と言っても暖かく、とても愛らしい。
別名:ねこ行火(あんか)とも言うらしい。なるほど上手いネーミング。

昨年までは、ヤマ用の寝袋に入り、手をかじかませ、息を吹きかけながらPC作業に勤しむ日々。しかし、昨年あたりに寒さで血流が悪くなり(低温で血管が細く縮んでしまう)、何度か心臓に痛みが走り、これはさすがにマズいと思っていたのです。



ここ10年くらい、部屋全体を暖める必要はないでしょとNO暖房の自室で冬を越していた私。


これからはこの炭炬燵で冬を乗り切ります。

番屋炬燵用のテーブルも作りまして、それはもうご機嫌です。

大きめの炭なら1個で十分。もともとの薪にもよりますが、桜の木なら2〜3時間暖かいです。

注意すべきは、炭を入れ過ぎないこと。

あんまり多く入れると、熱くなりすぎて汗をかいてしまいますし、下の畳や絨毯がちょっと焦げます。(本人体験談)
一応、燃えにくい木の板などを敷き、1リットルくらいの水も近くに置いておきましょう。

テーブルで囲うのも有効です。(画像参照:廃材で作ってみました)

もともとは室町時代、囲炉裏の上に櫓を組み、その上に布団を掛けたのがコタツの始まりだそうで、なんともシミジミと"ぬぐだまって"ます。

正面。中にある丸鉢に炭を入れる。

周りの面には穴が空いていてここから熱がじんわりと抜けてくる。

あまりにも愛らしくなり、ステッカーを貼ってしまった。
ブラウン管eMacの時代を思い出す。

青森らしいし、「こんなの絶対作らないでしょこの企業さん」って感じがイイ。

さらに廃材で番屋炬燵用のミニテーブルを作ってみた。
熱が溜まる上部に穴を設けて、上からも暖がとれるようにした。
格子状にするのが面倒臭くなって厚めのベニヤ板にドリルで穴を開けた。

光がこうして穴を抜けていく。
ちなみにこれは特に意味のない画像。

そこに本体を…
(本当に昔のeMacに見えてきた)

…セット。
あとから安全のため、本体の下に厚めのベニヤ板を敷いた。 

番屋炬燵の上にペンタブレットとキーボードを置いてPC作業。
手がかじかんだらこの中に手を入れる。
う〜ん、暖かい。


2015年11月30日月曜日

yamaanに囲炉裏が完成

最近やっと自分の時間を過ごしています。
マイペースってやつです。

とても幸せです。

yamaanに囲炉裏ができました。
制作過程は地味でしたのでご紹介しません。

全部、廃材やもらいもののモルタル、ブロックを使ったのでタダでできてしまいました。
灰の底は、実家の裏からゲットした粘土をコネって塗り固めています。
炭で乾かしながら表面を焼いているので、ちょっと縄文土器っぽくなっています。

間取りの都合上、長方形型になってしまいましたがいい感じです。
直火の温もり、というか家の中で焚き火してるようなワイルドなものです。

薪にも問題あり(油分の多い針葉樹)ですが、火を焚くとめちゃくちゃ暖かい代わりにとても"ゆんぶい"(煙たい)です。
これから排煙対策をしていかねばなりません。
天井の作りを大幅に変えなければいけないです。(うーん、困った…)

しかしながら囲炉裏のメリット(防虫・防腐・暖房・調理・燻製・火の保存など)を考えると、田舎に住んでいてこれを導入しない手は無いです。
ストーブで焚くには細すぎるような薪は、囲炉裏に最適。(ちびちび燃やすのが良い)
伐採した木材を余すところなく使う、ストーブ&囲炉裏のダブル導入がやっと実現いたしました。(気がつけば予定より2年遅れてました)

これで出来てくる灰というのは、アルカリ性の物質でして、酸性に偏りがちな畑に撒けばいい感じでPH調整できます。
また、人間の体もほとんどの人が酸性だと言いますから、灰がある環境で生活すれば体もPH調整できそうです。(アルカリ性の人は病気しにくくなるとか)

そんなこんなでyamaanLODGE、ご理解ある方は是非囲炉裏にあたりに来てください。

yamaanについては、yamaan専用ページご覧ください。

畳を挟んでおよそ900×600mmの囲炉裏。

適度な煙が立ち上る。
排煙がうまくいってないので10分くらいすると煙が気になってくる。

「火を扱う」という人類が忘れかけている作業。
原始の英知がそこにある。
薪のセレクションや焼べ方など、これから覚えることはたくさんある。



2015年11月29日日曜日

真のリサイクル店が閉店

こんだけ買っても3,000円未満。
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先日、岩手へちょっと取材に出掛けた際、「閉店セール」の張り紙を見て立ち寄ったリサイクル店。
もうすぐ閉店、全商品20〜50%OFFというこのお店。
大手リサイクルショップのような、体良く売れそうなものを引き取り、それをちょっと磨いて並べているだけ☆…みたいなものではなく、「勿体無い」というリサイクルの原精神がにじみ出ている。
齢80歳ほどと見受けられる店主は、大工道具や機械などをシワシワの手でメンテナンスする。それを娘さん(50〜60歳)が接客&会計でサポートしているという経営スタイル。
さほど広くない店内で1時間以上も吟味している私を気に入ってくれたのか、値段を尋ねる度にどんどんディスカウントされていく。
例①「アスファルトルーフィング」1m巾40m巻
(屋根の野地板に貼る防水シート)
私「これいくらになりますか?」
店主『はい?』(フガフガ…)※耳が遠い
娘『お父さん!こ・れ・は・い・く・ら・?』
店主『! さ、さ、300円!』(クワッ!)※目が輝く
私「え?40mの巻きだよ?!」
店主『さ、さ、300円!』(クワッ!)※やっぱり目が輝く
私「買った!」
(新品定価だと2万円くらいします)
例②「デカい蝶番」3つ
(ドアの開け閉めに必要な可動式の金属パーツ)
私「こんな丈夫な蝶番…2つでいくらですか?」
店主『…?』(フガフガ…)
娘『お父さん!こ・れ・ふ・た・つ・で・い・く・ら・?』
店主『! 300円!』(クワッ!)※目が輝く
娘『でもこれ確か3つセットなんですよ』
私「…2つあれば事足りるんですけど…じゃあ3つでいくらですか?」(イヤイヤ聞いてみる)
娘『お父さん!こ・れ・み・っ・つ・で・い・く・ら・?』
店主『! 300円!』(クワッ!)※やっぱり目が輝く
私「ありがとう!」
セルフビルドで家を建てている私のような輩でなければ、何のパーツなのかもわからない部品や道具も多数。
完成品にしか興味がない消費者にとって、ここにあるものはゴミに見えるだろう。
しかし、私にとっては宝の山だ。これを使ってまた新しいものを作ることができる。
年収40万円男はこれでまたちっこい夢を見れる。作ることは最高の喜びだ。
本当は、もっともっと欲しいものがあったが、予算オーバーだった。(1万2千円の発電機、1万円くらいの正弦波インバーターとか)
そこは自分のお財布事情を憂うというか、笑うしかない。
商品を吟味中、店の娘さんと他のお客さんとの会話が聞こえた。
客「いつまで営業してんの?年内いっぱい?」
娘『うーん、あんまり考えてないけど、年内いっぱいまではやらないと思うよ、12月中旬くらいかな』
なるほど。
年内に余裕をもって閉店させ、そこからキレイに片付け&撤収して、静かに年末年始を過ごそうというのだろう。
帰りがけ、買ったものを車に積み込みながら店主と娘さんと数分だけ他愛もない話をした。
なんだかこの親子が好きになった。
娘『もしよかったらまた来てください』
私「来たいんですが、さすがにもう来れないと思います」
確かに来れないし、次に来た時はおそらくこの店もこの親子もいない。
だけど心の中に「勿体ない」という感情が起こるたび、時空をこえてこの場所にびゅーんと戻って来るだろう。
このご時世、なんだかしょっちゅう通ってしまいそうだが…笑
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このお店の場所を特定しようとネット検索しましたが、なかなか見つけれず、盛岡市のストリートビューでやっと発見。
リサイクルショップとしてgoogleMAPではインデックスされていませんでした。(そういうところもグッときます)
「OK商会」
岩手県盛岡市厨川1丁目1-24
019-643-8725
訪れる際は、お電話してからどうぞ。
(閉店してしまってるかもしれません)

だいたい写っているものが今回購入したもの。
(後ろの車は違います)

アスファルトルーフィング(1m巾40m巻)、TOTOの手洗いのセラミック。
奥の格子状の木工枠は店主が暇なときに手作りしたもの。

キリや極細ノコ、超ミニなノミ、年代もののスクレーパー、砥石(新品)。

煙突掃除に欠かせない金属のブラシ。
大きな蝶番3枚セット。(暗くて見えにくい)

釘やラッチ(錠付きのものも)。
ラッチというのは、ドアがカチャンと閉まるために必要なパーツです。

GoogleMAP、ストリートビューより。
駐車する際は店舗左の砂利道に。



2015年11月4日水曜日

クラフト小径3rd:FBアルバム


10/3(sat)会場内2.1kmの小径をノンストップおおおどる。3時間にも及んだパフォーマンス巡業の写真記録。ヴァイオリン/ホーミー:カッキーノ唄:瀬知容子ジャンベ:松本貴ディジュリドゥ:山中晃ヒーリングサウンド:寺田佳世Mr.おおおどる:田村余一撮影:中野守・山上知範
Posted by おおおどるプロジェクト on 2015年10月8日



10/3(sat)夜に開催された交流会&2次会の写真記録。撮影:中野守・山上知範
Posted by おおおどるプロジェクト on 2015年10月9日



10/4(sun)おおおどるでりんごの舞台を作る。「りんご回座」の舞台記録。協力:クラフト小径実行委員会(https://craftkomichi.wordpress.com)・北のりんご園(...
Posted by おおおどるプロジェクト on 2015年10月21日



10/5(mon)板柳高校でのタイ&日本交流ワークショップの模様。朝のりんごもぎ体験から収録。講師:田村余一和太鼓:KANTA記録:中野守
Posted by おおおどるプロジェクト on 2015年10月21日


2015年10月28日水曜日

yamaan:2015年10月下旬

モチアワ収穫。
この幾何学模様、たまらない。

イナキビ。収穫時期を逃してしまった。
鳥にやられたのか、自然播種されたのか、籾の中はすでにカラ。

…と思いきや下から第2弾が。
ありがたい。

今年はできた種を惜しみなく撒き散らしたアブラナ科野菜。
何の野菜か知らないが、いろんなところから姿を表す。

ニンジンの種。
大部分はアカスジカメムシに吸われたと思うが、結構な量の種だ。

すでに自然播種されて、株の周りには無数のニンジンの子供たち。

こちらはちゃんと植えたキャベツ苗。…だったと思う。
この時期のものは寒暖差で甘みも増し、虫食いも少ない。

ニラの種。
そういえばニラはもう4年くらいずっとこの場所で輪廻している。

遅く植えた大豆。
まだまだ収穫できないが、冬はもうすぐそこ…

yamaan名物、セージ。
今年あたりに株分けしたかったが、間に合わず。
来年も生きていてくれるだろうか。

やっと剪定してスッキリさせたキウイ。
来年春には棚をこさえねば。

こぼれ種からのゴボウ。
ゴボウは昨年から栽培するという意識がない。

南蛮だったか、ピーマンだったか…
もう少し頑張ってくれるとありがたい。


高級ネギ「リーキ」。
3年ほどかけて1株が5株に増えた。

コンフリー。
切っても切っても生えてくる。
もはや雑草カテゴリーだが、この生命力になんとかあやかりたい。



キュウリネットを撤去して下の畑はスッキリ。

デッドスペースだったキュウリネットの下にばら撒いていたネギの種が発芽していた。
周りにはまだサニーレタスが生き生きしている。

ハトムギの数珠が黒く色づく。

種取り用の実をなんとか確保。
左奥のイガイガはゴボウの種。