2015年1月28日水曜日

あおもりコラム:青森県恥事室「BLUE vol.3」(続)






こんにちは。青森県恥事のタムラヨイチです。
昨日も投稿いたしましたが、別アングルからも書きます。

- - -

日本全国で「ミュージカル」と言えば、当然のように「宝塚」というワードが出てくるでしょう。
ならば「新体操ダンス」と言えば…という話です。

何事にも「起源」というものがありまして、それにちょっと思いを巡らせてみましょう。

全国に弟子が5,000人もいるような舞踊の流派があるとしても、その起源はある一人の「我流」から始まっていると推測できると思います。
明治時代の輸入品に偶然混じってきた花の外来種が、今や日本のどこに行っても見られるような雑草に帰化しています。キク科のヒメジオン・ハルジオンなどがそうです。

自然現象にしても、人為現象にしても、要素があればそれはどんどん広がっていきます。

先述の宝塚の起源はなかなかに面白いです。
兵庫県宝塚市、宝塚新温泉の集客余興として少女たちに歌を歌わせたことがきっかけとなり、それがのちの歌劇団となります。

この組織は阪急電鉄の一部門となっており、劇団員は同社の社員扱いとなっています。
花組、月組、雪組などのような組構成が敷かれ、本公演である宝塚大劇場と東京宝塚劇場の上演を各組が持ち回りで行っています。



話を冒頭に戻します。
「新体操ダンス」と言えばどこでしょうか。

現況、明らかにそれは「青森」です。

事実、先日の「BLUE vol.3」では県外からも多数の来場者、中には東京で活躍しているダンサーやミュージシャンの姿もありました。
これは立派な「宝塚」現象であると思いました。
それを観たいというなら、そこに行くしかない。
…ということです。
しかも真冬の青森市です。
こんな熱いことはないでしょう。

地元の人間でさえこの冬に辟易し、観光客も減りに減るこの時期、県外から集客できているという事実。

ねぶた祭りに便乗して、いろいろとご商売をされる方も多いと思います。
祭りが盛り上がれば盛り上がるほどお客さんは増えるでしょう。

まずは市民、県民がBLUEを知り、楽しむことです。
そうすれば青森の冬に祭りが出来上がります。
例えるならば、ねぶたも囃子もすでにあります。
あとはそれに酔いしれる跳人がいればいいように思います。
祭りは皆で作り、楽しむものです。

ねぶた祭りの「起源」、それは小さな灯籠と一本のローソクだと言われています。
そこから何があって今の状態になったんでしょうか。
何にしても素晴らしいお祭りです。

- - -

すでに今年のBLUE vol.3は終演です。
青森の皆さん、この冬のチャンスを逃しますか?
…と恥ずかしながら思うのです。

まだまだ書きたいことはあるのですが、恥ずかしいのでこのへんで失礼いたします。


青森県恥事:タムラヨイチ

2015年1月27日火曜日

あおもりコラム:青森県恥事室「BLUE vol.3」



こんにちは。青森県恥事のタムラヨイチです。
先日、1月25日(日)にリンクステーションホール青森@青森市で行われました、
新体操舞台「BLUE vol.3」を観劇に行ってきました。

今月、私と旧知の友:サカモトくんと企画した、泣けるくらいにバカバカしい新年会。
そこでお知り合いになった青森山田高校男子新体操部監督の荒川栄さん。
その荒川さんからこのBLUEの魅力を熱意たっぷりに伝えられ、これは観に行かねばと奮い立った次第でした。

ワガママな生き方をしているので、私の年収は40万円ほど。
それゆえにお金の遣い方は常に慎重です。

私がお金を遣おうとするときに自らに問いかけるポイントが3つあります。


  • 一企業/一団体の利益を越えた社会・地域・未来貢献が見込めるかどうか
  • 私自身の創作性を越えていると見込めるものかどうか
  • そこに良縁を感じるかどうか


以上の3点を満たしているときに私の財布は気持ち良く開かれます。
今回、S席のチケット(前売券 ¥5,500)を購入しました。

素晴らしい内容でした。

- - -

天照大神が隠れた岩戸前。
そこで様々な芸が披露されてからどれくらい経ったのでしょう。
昨今では至るところに「エンターテインメント」が存在しています。

それは時代と共にカタチを変え、今となっては端末を使って、好きなときに、好きな場所で、数十億円もの制作費をかけた映画を見れるまでになりました。
どんなに壮大なものもLEDのバックライトに、大抵16:9の画面比率で1,920×1,080=2,073,600ものドットでパッケージングされているわけです。
おそらくこの技術仕様も数値も今後、より「高度」に進化していくのでしょう。

2時間の演目。
舞台に足を運んで観ても、家で横になりながら端末で観ても、それは同じ2時間。
舞台まで足を運ぶとすれば、身だしなみを整え、そこから劇場に移動し、入り口に並ばなければいけないので、2時間の演目を観るのに3〜4時間かかってしまうこともあるでしょう。
端末で観るなら、髪がボサボサでも、パジャマ姿でもいいですし、交通費、待ち時間もありません。

何かと時間に追われる現代。
前者は時間のムダだと、後者を選ぶ人は多いことでしょう。

しかし、どちらを選択するにせよ、心に留めておいて欲しいことがあります。

iPadに映し出された画面にジョニー・デップはいないのです。
それはジョニーをかたどった無数のドットがLEDバックライトで映し出されたものです。
ファミコンのスーパーマリオの解像度が上がったとすれば、ダンディなサロペット親父がキレイに映し出されて、実在はしないのですがあたかも存在しているように思い込んでしまうかもしれません。
つまり、そういう世界をいくら検索をかけたところでBLUEは存在していないのです。
そこでヒットして出てくる画像/動画は、BLUEの過去を表したドットの集合です。
例えそれが生放送だったとしても現実とは2秒の遅延が生じていますし(地デジになってそういう弊害もでました)、もっと言えば、それは撮影者の眼を通して見たものであって、あなた自身の眼で見たものではありません。

壮大な世界観で描かれるSF映画。
現代のCG技術を持ってすれば、力学的に無理があっても人が空を悠々と飛び、信じられないほどの天変地異が巻き起こり、観る人を魅了します。
しかし、それはドット編集による虚構です。
もちろん観る人の多くはその虚構を分かった上で楽しんでいます。
そういう意味で「虚構」のエンターテインメントと言えます。



私も僭越ながら肉体活動を表現して生きています。
目の前から勢い良く拍手が聞えると嬉しくなります。
それは舞台で肉体を燃やした演者に対して、お客が両手の平を何度も衝突させてくれている音です。
肉体に対する肉体の応えとも言えるそれは空が割れるほどの音に感じることもあります。

これが例えばFacebookになると「いいね!」というボタンに変わり、数値化され、それがLEDのバックライトで照らされます。
私はこれがとても寂しいと感じますので、自身の表現活動の様子をあまりWEBにアップロードしません。
現実に存在しているものを、わざわざ虚構化したくないのです。
…とは言ってもPRはしなければなりませんのでその一部を虚構化(情報媒体化)させることもしばしば。

私が現実に存在するためには、やはり現実を捉えにいかなければいけません。
逆に現実を捉えるためには、私自身が現実に存在していなければなりません。
これは演者と観客の関係にも似ています。



BLUEは紛れも無い「現実」のエンターテインメントです。

慣れ親しんだ端末は、電源を切るか、マナーモードに。
チケットの記載番号と同じ番号が刻まれたイスに座り、幕が上がるのを待ちましょう。
あなたの眼はきっと素晴らしい現実をそこで捉えてくれるはずです。

「高度」な文明進化には目もくれず、ただひたすらに己の肉体で「高く」飛ぼうとしている新体操の世界があります。

際限なく、速く、高く、美しく、大きくなることができるドットの世界とは違い、人が備える肉体の境地をBLUEは「現実」に体現しています。

それが今月1月24・25日の2日間、全3公演、青森市で行われました。
今回の演目はもう、いつどこに行こうが観ることは叶いません。
そしてこのことが紛れも無い現実です。

- - -

BLUEの公演は年に一度のみ。
選手がオフの真冬に行われます。


 山里(やまざと)は 冬ぞ寂しさ まさりける
 人目(ひとめ)も草も かれぬと思へば
      百人一首:源宗于朝臣(28番) 『古今集』冬・315


青森の冬、そこでわざわざ舞台をやるという意味。
なぜ「BLUE」と名付けたのかという理由。
今回、観に行けなかった人(特に青森県民)に是非考えて頂きたい、
…と恥ずかしながら思うのです。

青森県恥事:タムラヨイチ




2015年1月22日木曜日

A HAPPY NEW YEAR 2015



賀正:A HAPPY NEW YEAR!
世間と3週間もズレてしまいましたが、2015新年のご挨拶を申し上げます。

今後の活動に伴う、諸々のご報告&予告です↓

青森勝手旅行【山岳部】
来月からはこの山岳部特有のお勉強企画「ヤマニスト検定WEB」がスタートします。
これまで参加した人はもちろん、今年から参加したいという人も是非ご参加ください。
但し、一見さんお断りです。

おおおどるプロジェクト
これまでなんとなしに参加者が一丸となって縦横無尽に各地で即興パフォーマンスをしてきましたが、その繰り返しだけでは個々の「成長」がなく、なによりも「メッセージ」や「祈り」が無いのです。来月に新企画の発表をします。

yamaanPROJECT(ヤマーンプロジェクト)
人類を鍛え直す田舎体験:yamaanBOOT-CAMP(ブートキャンプ)を昨年から試験的にやってきましたが、私自身のオーバーワーク感が半端ありませんでした。今年からはYBCをしばらくお休みし、元の「勝手に来て、勝手に働いて、勝手に学べ」スタイルに戻します。参加ご希望の方はFBページに状況/近況を投稿していきますのでそちらを参考にしてください。冬場は専らyamaanLODGE(ロッジ)強化大工作業となってます。
鼻水垂らして作業したい方はご連絡ください。

★さらに三戸郡を中心とした田舎振興プロジェクトも今年春からスタートしたいと思っておりますのでどうぞお楽しみに。

もろもろホームページ開設/リニューアルを随時おこなっていきます。

なお、年始に頂きました年賀状につきましてはこれから私製ハガキにてちょっとずつお返事してまいります、スミマセン。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。