2015年3月17日火曜日

あおもりコラム:青森県恥事室「南部裂織」

今月上旬、十和田市にある南部裂織(さきおり)匠工房にお邪魔して来ました。
今年に企画している舞台に是非この文化を取り入れてみたいと思ったのが発端でありました。
私のガールフレンド(81歳女性)がこちらの団体に所属していることもあり、実にスムーズで楽しい会合となりました。

その昔、どこの家庭にもあった機織(はたおり)。
それがここには70台近く揃っています。
これだけでも一見の価値なのですが、それにより織られた裂織の色彩が何とも美しいのです。
昔の家屋は陽が射さず暗かったこともあり、闇に映える紅の糸は格別だと年を十分に重ねた会員さんが口を揃え言っていました。

ヨコ糸に使われる緯(ぬき)という部分に裂かれた紐。
このランダムな感じが見ていて飽きない色彩を生み出しています。

今でこそ、リサイクルすることの大切さが世に浸透していますが、当時の人々はそれを恥ずかしいことであると認識し、ひっそりと織って着用していたのだそうです。


見学無料。
体験実習(¥1,600)もできます。

「南部裂織匠工房」
十和田市大字伝法寺字平窪37-21 道の駅とわだぴあ内)
Tel&Fax 0176-20-8700
http://www.sakiori.jp/kobo.html