昨年末から頭の中でモヤモヤ&グルグルしていたものがやっとまとまりました。
これまでの「おおおどる」のギアをもう一段上げたいと考えたときに、やはり2年前の「おおおどるオペラッタ」が頭をよぎりました。
あれだけのゴチャ混ぜの出演者がキッチュにまとまった超変な舞台。
あのときは十和田という土地を意識して作ったのですが、今後のテーマは「あおもり」。
青森県全土が舞台対象、県民全てが出演対象となります。
「あおもりが あおもりを 刻み続ける ものがたり」です。
この世のすべての現象を「おどり」として捉えるおおおどる。
りんご農家さんの枝きり作業、津軽塗職人さんの研磨作業、それは立派なあおもりのおどりだと言えます。
それを分かりやすく面白く、その季節に、その場所で、その人と、その現象たちと一緒に舞台にできればなと思います。
特別な振り付けはありません。
おおおどるの舞台では、普段の行いもおどりになります。
例えば、大工さんなら舞台で釘を金槌で叩いてくれればいいのです。
その技、その音がそのまま観る人の目に耳に飛び込み、何かしら脳内でスパークを起こさせるでしょう。
あおもりの手仕事を見せることもこの舞台の大事なテーマです。
そんなことを南部弁ムキ出しで語る人がいてももちろんイイのです。
突然、落語になったり、ミュージカルになったり、サクランボがお客さんに振る舞われたかと思えば、馬に乗った人が現れたり、そんな奇想天外な舞台が理想的です。
これは青森の歴史絵巻であり、風土絵巻であり、文化絵巻、人間絵巻。
古典であり、前衛でもある。それが今の世の中でもあります。
あおもりで生きる人が、ありのままの姿で捺したハンコのようなものの集合が現在のあおもりだとして、その幾つかのハンコたちを、ドンピシャなタイミングとロケーションでポンッと捺して見せたいのです。
季節が巡るようにこの舞台もあおもりを巡ります。
私が死んでもおそらくあおもりは回り続けるでしょう。
その様、その生き様を舞台にするかしないかだけの違いだと思っています。
青森県恥事に就任して3年。おおおどるプロジェクト代表になって2年。
やっとこういう発想に辿り着きました。
春先には一度、おおおどる発祥の地:十和田市で会合を開きますので、あおもりを愛する参加希望の方はどうぞご連絡下さい。
あおもりは、あおもりの人たちでもっと学び合い、協力し合い、楽しめるはずです。
まずは10月に板柳町で開催される「3rdクラフト小径」。
こちらの出演に向けて、打ち合わせや稽古を積みながら作り込んでいきます。
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肝心なのはそのストーリー。
お子さんからお年寄りまで楽しめるような舞台にしなければいけません。
さて…これから頑張って考えます。
おおおどるプロジェクトの新しいWEBサイト
プロモーション動画も作りました。
お時間ありましたら上記WEBサイトでご覧下さい。
どうかこんなバカバカしくて、大事な舞台がずっと続きますように。拝。